日別アーカイブ: 2015年10月18日

粘菌生活 第14回

一色さまより、今週もコラム“粘菌生活”をお送りいただきました。

今週のテーマは「終の住処と女子会」です。

 

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第14回 粘菌生活   終の住処と女子会

今日も目が覚める。
手足を動かしてみる。
痛みがない。
ありがたいこと。

毎日、歩いて買い物に行く。
豆腐1丁、小松菜一束など、一日に買う量を少しにする。
重い荷物を持つと、ぐっとのどが詰まるような感じがする。
「頸椎をチタンプレートで止めているせいでしょうか」
お医者さんは、気のせいだとおっしゃる。
私にしか分からないのだから、まあ、自分でなんとか工夫するしかない。
膝の関節も変形していて、歩くと痛む。
でも、歩かなければ骨を支える筋肉は弱まる一方。

並行する私鉄沿線の、真ん中あたりに住んでいる。
住宅街を抜け、どちらかの沿線の駅前で、買い物をする。
空き家が目立つようになった。
家は、手入れを怠り住人を失うと、すぐにあばら家と化す。
ネズミ、タヌキ、ハクビシンのすみかにもなる。

この3年で、5軒の空き家が取り壊された。
一番近くの空家は、1ブロックの半分を占める大きなお宅。
人の気配がなく、樹木が茂り、雑草に埋もれ建屋が見えなくなっていた。
昨年取り壊され、5軒の新築建売住宅が並んだ。
1カ月前、最後の1軒に、外国人姓の表札がかかっていた。

年齢を重ね衰えてくると、真っ先にできなくなるのが、庭の手入れ。
祖父母の代までは、出入りの職人さんの仕事。
草を引き、枝を払い、古くなった竹垣を取り替え、枯葉を掃き清め、ゴミの処分をする……。
いわば、まるごとの年間契約である。
今、年間契約をしようとすれば、べらぼうな金額になるはず。
さりとて、老いた身体では、到底やりこなせない。

60歳になる頃から、友人の間で、親の家や庭の手入れと怪我の話題が増える。
カキの木から落ちて骨折、草取りでぎっくり腰、転倒し庭石にぶつかり歯を折る……と、命がけ。
「とにかく、死ななくてよかったわ」
と笑いあう。

家でも身体でも、形あるものを維持していくには、手入れがいる。
手入れは、毎日の地味な繰り返し。
出てきた雑草は、2週間もすれば、庭を占領する。
今年出た若枝は、あっという間に枝葉を広げ、日光を遮る。
かといって、季節外れの剪定は、花芽をなくし、樹木を枯らす。

庭木だけではない。
雪の降る地方だと、屋根の雪下ろしや家の周りの雪かきが加わる。
毎冬、雪下ろしで亡くなる方がニュースになる。
屋根の雪下ろしは危険であるがゆえに、屋根の広さや雪の量にもよるが、一日10万円近くかかることも。
「春になれば雪は溶ける」
とうそぶき、一度も雪かきをしたことのない父が、退職後のある日、玄関前の雪かきをした。
次の朝、脳出血で倒れた。
雪かきも命がけである。

マンションとて、古くなり寿命を迎える。
固定資産税に維持管理費。
他にも、外壁の改修工事など、費用がかさんでいく。
「この先、住み続けられるか、心配」
と、60歳の女子会。

「でも、この年になったら、どこでどうなってもおかしくはないわね」
「終の住処なんて、心配しても、無駄よね」
「心配する時間がもったいない」
「どうなってもいいように、まず、片付けだわ」
そうそう、と皆が口を揃える。
「この間も、最後はこんな話だったわよね」
「そうよ。あなたあれから片付けた?」
「まだよ」
と、大笑い。
40年以上も付き合ってきた女友だち。
皆、子どもを授かり、子どもと格闘し、親を看取り、大病を乗り越え、ここまで生き延びてきた。
人生の戦友たち。

いつの日も、まずは今ここから始める粘菌生活。

一色

小樽定点観測(10/18)

天気1018

 

 

 

 

 

今日の小樽は、晴れ。
昼12時時点で、気温  19.7度、湿度  52%。気圧 1011.6ヘクトパスカル。
事務所放射能測定 0.14μSv/h

RADEX1018

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、札幌駅前でも放射能を測定しました。
地表で、0.20μSv/h。明らかに小樽より高い数値です。

札幌1018

 

 

 

 

 

 

 

 

また、昨日(10/18)の小樽天気は次の通りでした。

・天候     :晴れ
・最高気温:17.7度
・最低気温:8.4度
・平均湿度:85%
・平均気圧:1015.3  ヘクトパスカル